土用の丑の日に食べるうなぎと初夏が旬のあなご、どちらもすごく美味しいですよね。
見た目もひょろ長くて、似ています。でも、どちらも味や食べ方に違いがありますよね?
一般的に有名な食べ方は うなぎは蒲焼きで、あなごはお寿司です。
うなぎはしっかりした味 、あなごは あっさりして少し甘みがあるイメージがあるかもしれません。
そのため、こってりしたうなぎは、焼き物系 (欲に蒲焼きと白焼き)。
サッパリしたあなごは、ひつまぶしや天ぷらなどの揚げ物系、お寿司も人気です。
うなぎとあなごはどちらもひょろ長くぬるぬるしていますが、見た目にもかなり違いがあるんです。うなぎ は黒くてしっぽの先が丸くなっています。
それに対して あなご はかなり薄い茶色で、しっぽの先が尖っています。
体に白い斑点模様が ポツポツあるのも特徴です。
見た目もかなり違う魚ですが、実はうなぎは淡水魚で、穴子は海水魚です。
どちらも産卵・ 孵化は海で行います。
また、あなごよりうなぎが2倍〜3倍高い金額で取引されています。
今回は意外と知られていない、鰻と穴子の食べ方や栄養価について、
違いを詳しくご紹介していきたいと思います。
鰻の食べ方と穴子の食べ方に違いがあるのはなぜ?
では、なぜ鰻と穴子には食べ方に違いがあるのでしょうか?
そもそも鰻も穴子もどちらもすごく美味しいですが、意外と同じ調理法ではあまり食べません。
うなぎの食べ方の特徴
うなぎの食べ方を探しても、基本的には蒲焼きがメインで出てきます。
うなぎには穴子と違って脂が多く含まれているんです。
そのため、穴子では美味しいはずの天ぷらには、うなぎは不向きなようです。
しかし、脂がのっているためお寿司やご飯との相性は抜群 です。
特に産卵にむけて体を大きくした メスの鰻は脂がのっていて美味しいそうです。
産卵は赤道近くの海で行うためかなり命がけです。
後で出てきますが、うなぎは特に脂質が多いので、うまみが強いのが大きな特徴です。
あなごの食べ方
それに比べて穴子は海で生まれて海で育ちます。
産卵も海で行うためあまり脂はのらずあっさりとした魚です。
もちろん鰻よりも価格が安いため、少し手軽に食べることができます。
鰻の代わりに穴子で蒲焼き丼を作ってもしつこくなくて美味しいです。
江戸時代は、お寿司は庶民の食べ物だったという説もありますし、
その中にあなごが江戸前寿司として定着しているのもうなずけます!
うなぎとあなごの栄養価比較。似ているけど違う!?
では、うなぎとあなごはどれくらい栄養価が違うのでしょうか?
似ているけど違う2つを比べてみましょう。
栄養素 | うなぎ | あなご |
エネルギー | 255kcal | 161kcal |
水分 | 62,1g | 72.2g |
たんぱく質 | 17.1g | 17.3g |
脂質 | 19.3 g | 9.3 g |
炭水化物 | 0.3g | 0g |
灰分(ミネラル) | 1.2g | 1.2g |
食塩相当量 | 0.2g | 0.4g |
※100グラム当たり推定値
こう見ると、 うなぎ の方が脂質が10gも高い分高カロリーで、
水分量も多いのでジューシーな食感であることがわかりますよね。
またあなごには炭水化物が一切含まれていないため、
ダイエットや体重制限があったり糖制限がある方でも食べることができるようです。
また味の素で有名な旨味成分であるグルタミン酸の含有量もほとんど同じであるため、
どちらも甲乙つけがたい食材であるということは間違いなさそうです。
ビタミン類に関しては鰻のほうがかなり含有量が高いため、どの栄養素を多く取りたいかによって、
うなぎかあなごか選択しても良さそうです。
うなぎとあなご食べ方や栄養価比較まとめ
今回はうなぎとあなごについてまとめてみました。
金額は2倍以上違う2つの魚ですが、栄養価自体にはあまり差がないようでした。
うなぎはあなごよりこってり、しっかりした味で、脂がのってジューシー、
脂質も高くビタミン類も豊富に入っていることがわかりました。
土用の丑の日にパワーを付けるという意味では納得ですね!
あなごは金額は比較的安いのにうなぎと栄養価は変わらず、あっさりと甘みのある味で、
なんといっても炭水化物が0gのため食事制限がある方でも食べやすいことは良い点でしたね!
鰻と穴子2つのお魚を存分に楽しむためにも、これを読んで参考にしてみてください。
美味しさが詰まっているのがうなぎ。美味しい割にヘルシーなのが穴子。
こういう覚え方でも間違いではないでしょう!どちらも美味しいのは間違いありません!