「あなたは、自分のことが好きですか?」
この質問に、「はい」と即答できる人は十分に自己肯定感の高い人ですが、少しでも迷ってしまうなら自己肯定感が低いかもしれません。
実は、日本人は他国と比べても自己肯定感の低い国民なのです。
この「自己肯定感」は、普段は意識していないかもしれませんが、私たちの行動や考え方に根付いています。
自己肯定感を育てることで、前向きな気持ちになれたり積極的に行動できたりと、良い方向に向かっていけます。まさにいいことずくめ。
ここでは、そんな自己肯定感を高めるための考え方や行動についてご紹介します。
失敗するとつい自分を責めてしまう・・自己肯定感の低さをチェック
まずは、自己肯定感の低い人の特徴について見ていきましょう。
少しでも当てはまる人は、自己肯定感が足りていないかもしれません。
普段何気なくとっているその行動や考え方も、見直してみましょう。
最近なんだか沈みがちで元気が出ない。
そんな人もチェックしてみてください!
自己肯定感の低い人の特徴「10のチェックポイント」
1. 自分はダメな人間だと思ってしまう
こちらは、自己肯定感の低い人の典型的な特徴。
自分に自信が持てず、「どうせ自分にはできない」と思い込んでしまったり、自分に価値を見出せず、深い人間関係を築くことを避けてしまったりします。
2. つい頑張りすぎてしまう
自分より相手を優先するあまり、無理をしてしまいます。
それがストレスとなり、心身の健康を損ねてしまうことも。
3. 他人の目を気にしすぎてしまう
必要以上に他人の目を気にしてしまいます。
例えば、上司が不機嫌なときに、自分のせいでは?と考え、自分を責めてしまうことはありませんか?
4. ほめられるのが苦手
自己肯定感が低いと自分に価値がないと考えるので、誰かに褒められても素直に受け入れられず、否定するような反応になってしまいます。
5. 他人の言動に腹を立てることが多い
自分を否定される怖さから、意見がぶつかると相手を攻撃してしまいがちです。
実際は否定されているわけではないにも拘わらず、正論を貫き相手の優位に立とうとします。
6. 嫌だと思うこともなかなか断れない
他人の目を気にするので、他人からの誘いを断れず、本当は行きたくなくても飲み会に参加したり、無理に周囲に合わせたりします。
孤立や嫌われることを過剰に恐れてしまうのも、自己肯定感の低い特徴です。
7. プレッシャーに弱い
失敗は「恥」だと考え、本番などで過度に緊張してしまいます。
また、同じ理由で新しいことに挑戦することに対しても恐れてしまいます。
8. 「~すべき」「~ねばならない」に縛られている
他人の目を気にすることで、社会的な正しさや常識を、自分や相手に押し付けてしまいます。
本当の自分の気持ちを出せないので、極端かもしれませんが、「正論こそが全て」という考えに支配されてしまう傾向があります。
9. 言わなくてもわかってほしいと思ってしまう
自分の気持ちを言葉にして断られるのが怖いので、相手に自分の気持ちを察してほしいと考えます。
そして思い通りにいかず、意味もなく衝突してしまいます。
10. 本当の自分を知られるのが怖い
本音で話して本性を他人に知られるのを恐れ、深い人間関係を築くことを避けがちです。
本当の自分を出してしまうと、嫌われてしまうと考えてしまう傾向があります。
真面目さが産んでしまう自己肯定感の低下
以上が、自己肯定感の低い人の特徴です。
どれぐらい当てはまったでしょうか?
自分のことを言い当てられているようで、ドキッとした人も多いのではないでしょうか?
それもそのはず、これらは日本では「美学」と呼ばれていることでもあるのです・・・。
例えば、「謙遜」や「真面目さ」は、日本人の国民性として誇られがちですよね。
もちろん、そうした奥ゆかしさは大事ですが、自己肯定感の側面から見れば多少変えていかなければいけないかもしれません。
自己肯定感を上げる方法!大事なことは「受け流す強さ」
自分が自己肯定感が低いという事が解りました。
それでは、自己肯定感を上げるにはどうしたらいいのでしょうか・・・?
実際に、自己肯定感の向上につながる行動や考え方についてご紹介します。
日常の中でも、ものの見方を少し変えるだけで、だいぶ考え方を変えることができるはずです。
ぜひ挑戦してみてください!
自己肯定感を上げるには
1. 自分を責めそうになったら「これも私だ」と考える
自己肯定感を高めるための第一歩は、自己否定をやめることです。
失敗をしてしまったときや過去の嫌なことを思い出したとき、いつもならつい自分を責めてしまうところを、「これも私だ」と認めてみてください。
すっと気分が軽くなるはずです。
2. イライラするものと距離をとる・受け流す
自己否定や落ち込むきっかけとなる環境や人から、距離をとりましょう。
例えば、何かと批判してくる人はいませんか?
そういった人からは可能な限り、離れてください。
もし距離をとるのが難しいなら、過剰に反応せず、受け流す技術を身につけましょう。
「そう考える人もいるんだな」と俯瞰した気持ちで考えると、余裕を持った態度を保てるはず。
3. 自分軸で生きる
他人の目を気にしすぎてしまうと、期待を裏切ってはいけないと考え自分を見失ってしまいます。
そこで大事なのは、他人ではなく「自分の期待に応える」ということ。
他人の評価ではなく自分で評価をすることで、自己肯定につながります。
自己肯定感が足りないと感じる人がとるべき行動と考え方 まとめ
以上、自己肯定感が足りないと感じている人のチェックポイントと、自己肯定感を高めるための方法についてご紹介しました。
世界中でも、特に日本人にとって難しい自己肯定。今回の記事を読んで、はっとした人も多いのではないでしょうか。
私自身、自己肯定感の低下でかなり悩んだ時期もありました。
「こんなことを言ったら、相手にされなくなってしまうのではないだろうか」
「自分は何の役にもたてていないのではないだろうか。自分はダメだ・・・」
少なからずみんな持っている考えなのかもしれませんが、このままだと「鬱」を発症しかねないと思って、探して実践したのが先に挙げた3つの方法と考え方です。
私には割と効果があり、割と早い段階である程度自己肯定できるようになったので、取り入れてみてはいかがでしょうか?
真面目でストイックな人ほど、こうした自己否定に苦しみがち。
過度に自分に対して厳しいと、それが他人に対しても向いてしまったり、ネガティブな気分になってしまったりします。
正直、なかなか難しいとは思います。ですが、少しずつ気楽な考え方にシフトしていくことで、自己肯定感は少しずつでも上がっていきます。
ぜひ、今回ご紹介した方法と考え方を試してみてください。
焦ると逆にストレスになるので、気楽にゆっくりと取り組んでくださいね!