リツイートにも責任が発生!?裁判の判決で今後のSNSに変化が

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「リツイートによって著作権侵害の判決」というニュースの見出しを見て、驚かれた方も多いかと思います。

見出しだけ見ると、Twitterでリツイートするだけでツイート主に対しての著作権を侵害していることになると受け取れなくもない、ユーザーの不安を煽る見出しです。
しかし、全てのケースで侵害になるというわけではもちろんありません。

この裁判がどういったものだったのか、どういうケースだと著作権侵害にひっかかる可能性があるのか、一般ユーザーの方向けに少し詳しく見ていきたいと思います。

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リツイートが著作権侵害として認められた裁判の概要を詳しく見ていこう

ツイッターリツイート

2009年にある写真家が自分で撮った写真にクレジットを付けてTwitterにアップしたところ、こんなことがおこりました。

①まったく知らないユーザーに無断でプロフィール画像として利用される。
②上記の画像を無断転載でツイートされる。
③その転載ツイートがリツイートされる という事象が発生。

元の写真を撮った写真家はツイッター社に対し情報開示を請求し、最初の二点は写真家に対する公衆送信権侵害として認定されました。

今回問題になってくるのが三点目。
無断転載されたツイートをリツイートしたユーザーにも非があるのか否か」というところ。

2審の段階で、リツイートをしたユーザーは公衆送信の主体ではないとして、幇助とも認定されませんでした。
しかし、三点目のツイートをしたユーザーには、同一性保持権と氏名表示権の二つの点で著作者人格権を侵害したと認められ、ユーザーへの情報開示がTwitterに命じられました。

そもそも写真家が最初に自分で投稿した写真には本人のクレジットが入っていたのです。

ツイッター側に非があった?

Twitterユーザーの方はご存知かと思いますが、タイムライン上に画像が表示されるとき、トリミングされて表示され、その写真やツイートをタップして詳しく開かないと写真の全体を見ることはできません。
そこで、「リツイートしたユーザーのタイムライン上で著作権表示がされていなかったこと自体が氏名表示権の損害である」と判断しました。

わかりやすく言うと、タイムラインに流すときにトリミングするTwitterが悪いということです。

この判断に対してTwitter社は反対し「画像をクリック(タップ)すれば全体が見れて、クレジットも見れたはず」と上告。

しかし最高裁は、「全員が全員画像をクリックするとは限らない、タイムライン上でTwittrの仕様として著作者表示が見えなくなる場合は、リツイートした人の著作権侵害に該当する」としました。

ここまでがこの裁判の概要です。

なぜTwitterは裁判で勝てなかったのか

リツイートが罪に

日本の著作権法には「フェアユース」という概念がありません。

フェアユース…公正な利用であるという一定要件を満たしている場合は、著作者の許諾なく著作物を使用しても著作権の侵害にはならない

という概念。

世界的にフェアユースは著作権法に盛り込まれ、認められているケースが多いですが、著作権法が遅れていると言われている日本では存在しません。

もし日本の著作権法にフェアユースがあれば、Twitter社は戦う余地があったと言われていますが、「著作権が侵害されたか・されてないか」の二択しかない日本の法律では、その中間やイレギュラーに対応しきれないということです。

しかし、この判決に対し裁判官は「リツイートする前にあらゆるツイートの画像を調査、確認しなければならなくなる」というコメントを載せた判決文を発表。
リツイートをしたユーザーに著作権を侵害した主体とは言えず、主体はTwitterにあるとして、リツイートしたユーザーへの情報開示請求は破棄すべきだと述べました。

こういった判決例が出てしまった以上、今後写真や動画を掲載できるSNSについて、一般ユーザーがリツイートする際に、あらかじめ注意が必要ということになります。

今後どのようにしてSNSと付き合っていくべきか

SNSとの付き合い方

私個人としては、まず、特に画像に対して好感を持ってリツイートする場合には、画像を開いてその画像の全体像を楽しんでから、敬意を払ってリツイートボタンを押すべきだと思っています。
むしろ、写真全体を見ていないのにリツイートできるのか?とすら思います。

しかし、掲載するほうも掲載するほう。ですよね。

個人的な対策も必要

近年、SNSは急速に発展していますが、それに追いつくルールや法の整備が整っていないというのも事実です。
転載されて困るなら掲載しないというのも手段の一つですし、それでも掲載したいというなら転載されにくくするように写真中央に大き目のクレジットを入れるなど、自己防衛をするべきだとも思います。
写真本来の美しさが損なわれて嫌だと言うなら、もうどちらを取るかという選択になります。
私も自分で撮った写真をSNSに掲載することがよくありますが、一番お気に入りで無断転載されたら嫌だと思う写真は掲載しないようにしたり、SNSのIDを入れたりと、対策をしています。

法の助けが必要なレベルになってしまうこともありますが、そうなる前に自分で対策しておくことや、そうならないように日ごろからしておくことも大切かと思います。

リツイートにも責任が!? まとめ

リツイート

ネットニュースの見出しでよく見かけるような、リツイートをするだけで罪を問われるというわけではもちろんありません。

悪質なものを規制するという事も目的としてはあると思うので、一般ユーザーが気にするような事態というのはそうある事ではないと思います。

しかし、今回の裁判で出た判決が今後通用することになると、思わぬところで、なんとなくしたリツイートがきっかけで大問題に発展しかねないという可能性もあるということです。

それを防ぐには、リツイートする前に内容をよく確認したり、自分がツイートする側のときもトラブルに巻き込まれないような工夫が必要になってくると思います。

気軽に情報を手に入れられたり、リアルタイムでシェアできる便利なSNSですが、うまく使いこなすにはある程度自分で防衛できるようにしておくことも、今後大切になってきますね。

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