これから就職活動を控えている学生さんの中には、とにかく「普通の仕事」に就きたい!と考えている人が多いのではないでしょうか?
個性が評価される時代とはいえ、特にやりたいことも決まっていないし、無難な仕事をしたい・・・。
しかし、そこで疑問になるのが、「普通の仕事」とは何だろうということ。
漠然とサラリーマンやOLが思い浮かびますが、果たしてそれは普通の仕事なのでしょうか。
そして逆に普通じゃない仕事って何だろう。
ここまでくると、一気にわからなくなってしまいますよね。
そこでここでは、普通の仕事がどのようなものなのかについて迫っていきます。
そもそも「普通」って何だろう?
まず、一般的な「普通」の定義について見ていきましょう。
国語辞書でこの言葉を引いてみると、
特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。
それがあたりまえであること。また、そのさま
とあります。
つまり、ありふれた仕事が一般的な「普通の仕事」にあたるということでしょうか。
単純に従事者が多いだけでなく、資格なども要らない、専門性の低い仕事が普通の仕事ということですね。
それでは、具体的に普通の仕事と思われる職業をご紹介していきます。
今回はその職業の従事者が多いものを普通として選んでいます。
普通の仕事といわれる職業?
① 事務職
上記の定義にぴったりはまるのが、事務職です。
6600万人の労働人口のうち、約1100万人が事務職というから驚きです。
業界や企業によって内容は違うものの専門性の低い仕事で、労働時間も規則的なことが多いです。
② 営業職
こちらも約800万人と、事務職についで従事者の多い職種です。
労働時間は事務職に比べて自由度が高いですが、業務内容も専門性の低いものであることが多いです。
世間一般の会社員と言えば、この事務職か営業職のどちらかを指す場合が多いのではないでしょうか?
③ 公務員
「安定」というイメージが強い仕事といえば、公務員ですよね。
こちらも人気の高い仕事で、約300万人の公務員がいます。
ただ、ここで注意したいのは、公務員といってもその業務内容は多岐にわたるということ。
各省庁の職員、裁判官や自衛官、教員、消防士、警察官など、全てが公務員と呼ばれます。
中には専門性の高い仕事もあるので、「普通の仕事」の定義とは少し離れてしまうかもしれません。
また民間の仕事と異なり、試験を受ける必要があるのでかなりの準備が必要です。
④ 医療・介護従事者
一見、専門性が高く資格が必要なので特殊な仕事と思われそうですが、意外にも従事者数が多いのです。
また、収入が安定している点も、「普通」であると分類できます。
以上、一般的に普通と言われる仕事について見てきました。
特殊な仕事といわれる職業?
一方、普通じゃない特殊な仕事とは何でしょうか。
こちらも具体的に見ていきましょう。
① 弁護士
専門性が高く、難易度の高い資格が必要ということで、特殊な仕事であるといえます。
資格所持者も、全労働人口の0.4%にあたる約27万人しかいません。
誰でもなれる職業ではないという印象が強いですよね。
② 芸術家
職業として難しいものといえば、こちらです。
芸能関係、漫画家、音楽家、クリエイターなども芸術家といえるでしょう。
志を持っていても、才能や経済的な面で食べていける人はほんのわずか。
また、勤務時間も一定ではなく特殊であることは誰しもが認めるところです。
感覚は人それぞれ 自分の満足のいく仕事を探そう
ここまで、普通の仕事と特殊な仕事について見てきました。
ここで気になるのは、どの仕事を選べばいいのかということですよね。
「何となく楽そう」「収入が安定している」「残業が少なそう」など、消極的な理由で普通の仕事を目指すのはお勧めしません。
なぜなら、普通と言われる仕事も、実際はイメージ通りとは限らないからです。
どの職業も、それぞれの大変な面があります。それを知らずに仕事を選んでしまうと、現実を目の当たりにした時に挫折してしまいます。
それを避けるためにも、仕事を選ぶ基準として「普通」かどうかではなく、やりたいことかどうかで選ぶ必要があるでしょう。
そうすれば、結果的に自分にとって安定した仕事を手に入れられるはずです。
普通の仕事って!? まとめ
以上、普通の仕事についてご紹介しました。
今回は就業人数が多いものを普通の仕事としましたが、このほかにも職業とよばれるものは数多く存在していますよね。
自分の生活や将来のことを考えると、やはり安定した仕事を求めがちです。
そして、それが普通と呼ばれる仕事に人気が集まる理由でもあります。
安定した収入や労働時間は、やはりとても魅力的です。
しかし、これはあくまでも一般論。
どんな仕事でも適性があり、自分にとっては普通の仕事だと思っていても、傍から見れば特殊な仕事であることもあるのです。ここまでいろいろと検証してきましたが、結局は普通も特殊も区切りはつけられないという事ですね。
仕事選びには、普通であるかどうかだけではなく、自分に合っているかどうかを見極める必要があります。
つまり、自分にとっての「普通の仕事」を見つけることが重要ということですね。