外出時、ペットボトルのお茶を購入することが多いですが、開封後、どれくらい持つかご存じでしょうか?
大手飲料メーカーは、HPでペットボトルのお茶などは冷蔵庫に保存して、2~3日を目安に飲み切るようにと掲載しています。
「宵越しのお茶は飲むな」といわれますが、本来は開封したらなるべく早く飲む!が基本です。
通常、未開封のペットボトルのお茶は、期限内なら、おいしく飲むことが可能です。
賞味期限は、ほとんどが半年~1年ですが、徐々に酸化が進んで品質は変化します。
そのため、開封したお茶を常温放置すると、急速に劣化するのが理解できます。
飲みかけのお茶にも、見えない菌が大繁殖している可能性があります。
また、飲み方も、お茶の品質を左右することになるのです。
今回は、開封後のペットボトルのお茶について、状態の変化や飲み方をご紹介いたします。
ペットボトルのお茶、開封後3日は安心!ってホントなの?
各メーカーは、ペットボトルのお茶について、「開封後2~3日で飲み切ってください」と案内しています。
ただ、この2~3日というのは、冷蔵庫で保存した状態のことをいいます。
飲み方も、ペットボトルから、コップなどに移して飲む場合に限っています。
どういうことなのでしょうか・・。
ペットボトルを開けて、室温で放置したお茶は、冷蔵保存のお茶と比べて、より品質が低下します。
劣化は、開封して空気に触れたときから始まります。
また、ペットボトルのお茶は、直接口をつけて飲むと、さらに保存できる期間が短くなるのです。
そのため、各メーカーが掲示するように、その日に飲み切る必要があります。
コップに移して飲む場合でも、冷蔵保存で、2~3日で飲み切りましょう。
常温放置のペットボトルのお茶には大量の見えないバイキンが!
外出時に便利なペットボトルが普及して、当たり前のように、日々、常温で放置しています。
しかし、そのお茶の中には、大量のバイキンが潜んでいるかも知れないのです。
空気中の菌は、日々の生活空間には目に見えないほど、小さな菌が生息しているのです。
さまざまな菌は、増殖に適した環境が整うと、大増殖して品質を劣化させます。
空気中には、1立方メートル中に10~1000個の菌がいるといわれており、食品などが劣化する原因になります。
また、人の口の中には100種類以上の菌がすんでいて、唾液1mlあたり1~10億も存在しているのです。
開けてしまったペットボトルは・・・
一度、開けたペットボトルには、空気中の目に見えない微生物が入り込みます。
そして、時間の経過とともにカビが生えたり、醗酵したりして風味が落ちるのです。
お茶を飲むときも、直接容器に口をつけると、口中の菌が容器の中に入るのを避けられません。
検証の結果では、ペットボトルのお茶を1本飲むと、1万個の菌が容器内に入ると考えられています。
また、温度が細菌の増殖に影響しているのは、良く知られています。
細菌は、それぞれ増殖に適した温度と、増殖温度範囲があるのです。
一般的に雑菌が繁殖する温度帯は15~40℃で、35℃前後だとよく増殖します。
そのため、ペットボトルを開けてから、常温で放置すると、急速に品質が劣化するのです。
持ち歩く際は、「早めに飲み切る」ということが大前提なのです。
ペットボトルのお茶は飲み方が重要!「インド飲み」がおすすめ!
ペットボトルのお茶は飲み方が重要です。
ボトルに直接口をつけて飲むと、口内の菌が容器に入って増殖することは、ご紹介しました。
ならば、どうするか・・。
ペットボトルのお茶を清潔に飲むなら「インド飲み」を試しましょう!
インド飲みは、簡単にいうと、ボトルに口をつけない飲み方のことです。
以前は、よくスポーツ選手が試合中に、上を向きながら飲み物をガーーーっと飲んでいましたよね。
まさに、アレです!ボトルに口をつけていない!
ボトルと口のあいだが、空中!といえば伝わりますか?
最近は、ジェットウォーターボトルや、ハイブリットウォーターボトルなど、口をつけずに飲めるボトルがあります。
試合中は、複数の選手でボトルを使い回すことが多いので、考え出された形状のボトルです。
やはり、口をつけてしまったボトルには、バイキンが大量にいるということですね。
口を付けずにペットボトルの飲み物を飲むには
インド飲み以外にも、口をつけずに飲めるグッズが、たくさん販売されています。
その中から三つご紹介します。
・ペットボトルキャップ
スポーツボトル風のキャップを容器に装着すると、スポーツ選手のように、口をつけずに飲めます。
・ペットボトル用コップ
アタッチメントとコップがセットになったタイプです。
ペットボトルにアタッチメントとコップが装着され、通常はコップを外して飲みます。
・ペットボトルコップ
先程の商品と似ていますが、こちらの商品は、コップをキャプの上から装着するタイプです。
インド飲みを外出先でするのは少しハズカシイし、慣れないとサバ―ッとこぼれます。
便利グッズを使うと、清潔でスマートにお茶が飲めます。
ペットボトルのお茶を開封後はどのくらい持つもの? まとめ
開封後のペットボトルのお茶について、劣化や清潔な飲み方などをご紹介しました。
まずは口を付けない事が前提で3日程度。
口を付けて高めの常温においてしまうと、2日持たずに劣化する、あるいは完全に傷んでしまう事もあります。
目に見えない細菌は、分からないこところで増殖を続けています。
甘い飲料水などに比べると、お茶は増殖の程度を抑えられるかも知れません。
しかし、油断は禁物です。
どのような飲料水でも、常に気をつけて飲むことをお勧めします。
常温で持ち歩くなら、ぜひ、飲み切る時間はお早めに!