茶摘みの歌に出てくる八十八夜って何の事?子供にもわかる歌の由来

季節イベント意味・由来

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茶摘みの歌」といえば、誰もが知っている!?
小学校の音楽の教科書にのっている文科省唱歌です。

明治45年(1912年)に刊行された小学校の音楽の本には、
すでに載っていたというのですから驚きです。
「せっせせーの よいよいよい!なーつもちーかづく八十八夜」
とリズミカルなメロディーではじまる、手遊び唄としても有名です。

おばあちゃんからお孫ちゃんまで、幅広い世代に親しまれているのは古い歴史があるからなのでしょう。さて、茶摘みの歌の由来とは?

八十八やの茶摘み風景

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茶摘みの歌と歌詞の意味を解説

【茶摘みの歌の歌詞】

1. 夏も近づく 八十八夜
  野にも山にも 若葉が茂る
  あれに見えるは 茶摘みじゃないか
  あかねだすきに 菅の笠

2. 日和つづきの 今日このごろを
  心のどかに 摘みつつ歌う
  摘めよつめつめ 摘まねばならぬ
  摘まにゃ日本の 茶にならぬ

世代をこえて親しまれた茶摘みの歌ですが、
歌詞の意味は次の通りです。

1. 夏が近づいてきた5月のはじめに
  野原にも山にも 若葉が沢山でてきた
  あそこに見えているのは 茶摘みをしている人だろうか
  あかね色のたすきをつけて 菅の笠をかぶっている

2. 毎日晴れの日が 続いているこの頃は
  落ち着いた心持で 葉を摘みながら歌っている
  摘みなさい 摘みなさい 摘まなければなりません
  摘まないと日本の お茶にはならないのですから

あかね色のたすきを付け菅の笠をかぶった人たちが、
段々畑の茶畑で茶摘みをしている光景が目に浮かんできませんか?

 

茶摘みと八十八夜。5月の風物詩

「夏も近づく八十八夜」の「八十八夜」っていつのことでしょう?

八十八夜とは、日本人の生活文化から生まれた日本独自のもので、雑節の一つです。
主に農作業と照らし合わせた季節の目安になります。

立春を第1日目として、立春からかぞえて八十八日目の夜のことを「八十八夜」といいます。
だいたい、5月2日前後のことをさします。

立春は、節分の次の日が立春で、春の初めの日のことです。

暦の上では、この日から春ですよ~っていうのが立春です。
1年を春夏秋冬と4つ分けて、それをさらに6つに分けた期間を
「二十四節気(せっき)」といいます。

1年の始まりは立春からと考えられていたので、
二十四節気のはじめの節が立春とういわけです。

それではなぜ、立春からかぞえて八十八日目を「八十八夜」と呼ぶようになったのでしょうか?

新茶の収穫

夏が近づく八十八夜


この頃は、歌にもあるように「野にも山にも若葉が茂る」新緑の季節です。
昔は、農業に従事する人びとが多かったので、気候が安定してきて、野山の緑がぐんぐんと成長してきたころが、春の農作業を行うのに適した大切な時期だとされていました。

ちょうどこのころ、種まきや田植えの準備や茶摘みなどの作業をしました。
春の農作業を行うのに適した大切な時期だとされてました。

また、八という漢数字自体が末広がりで縁起がいいとされているのと、
米という漢字が「八十八」と分解できることから、特に農業に携わっている人たちにとっては、八十八夜は特別な日として大切にされてきました。

それとは逆に、明け方には遅霜が発生しやすくて、農作物の成長を妨げたりしたので、注意するように気を付ける意味も含め八十八夜を節目としました。

ですから、この時期が「夏の準備を始める目安」になったというわけです。

八十八夜から数日後には、二十四節気でいう「立夏」になり、暦の上では夏になります。
「夏も近づく八十八夜」とは、このような意味がありました。

まとめ

お茶農家では、一番茶を摘む時期でこの立春の日から2~3週間が最盛期となります。

日本のお茶づくりの伝統では、3月中旬から八十八夜までに摘んだ茶の新芽で作ったものを
新茶と呼びます。

なかでも特に、八十八夜に摘んだ新芽で作った新茶には、
冬の間に蓄えられた成分が詰まっていて、とても栄養価やうまみ成分が高いとされ、
縁起物として人々に大変喜ばれています。

そのお茶を飲めば、その年は病気をしないで過ごせると言われているほどなのです。

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